私はドラクエ10を始める前、ドラクエウォークととある対人バトルのゲームを同時進行でやっていた。
ドラクエ作品自体昔からよく触れていたものの、ナンバリングで言う5と6とこの10だけは触ったことがなかったのである。
そんな日々の中で、ドラクエウォークに突如としてドラクエ10のコラボイベントが差し込まれたのだ。
ドラクエ10をプレイしていた先人の皆様も記憶に新しいであろう、2022年8月のドラクエ10の10周年記念コラボである。
当時10をやっていなかった民としては、「スラミチが後ろをついてくるのいいなぁ!」と思ったものだ。
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10を始めたばかりの時に道具鍛冶ギルドで出会ったスラミチ。かわいいよね……どこ乗ってんのお前。 |
その時のコラボイベント自体は内容にあまり興味はなかったものの、テンスライムが喋るのが面白くて戦闘中に飽きるまで眺めていたこともあった。
10自体はサウンドトラックだけ聞いていたことがある。11にも神々の間やエテーネの村などが出てきたので多少見たことはあるくらいの認知はあった。
「もし10をやるとしたらウェディがいいなぁ」と思ったのは、このコラボイベントを通じてヒューザとソーミャの話に触れたことがきっかけだ。
が、残念ながら筆者はこの時10のユーザーとして君臨するには至らなかったのである。
時は流れて2023年の10月4日。
「次のウォークの新職は10に存在するデスマスターという職業じゃないかって言われてるぞ!」と仲間内で話題になったのをきっかけに、「そういえば10のことは未だに詳しく知らないなぁ」と思って軽く調べてみた。
デスマスターは鎌をメイン武器として扱うことができるヒーラー職枠であると知り、鎌いいなぁ……ウォークにも鎌来てくれないかなぁと思っていた。
が、魔剣士が来てやっと両手剣が追加されたようなレベルなので、鎌が来るとしても何年後だこれ……と思い、それならいっそもう10始めたら良いんじゃね?と思い立つ。
ウォーク仲間たちに「俺は10に移民するからよ!」と告げ、そのまま体験版をダウンロードするに至った。
最終的にこの物語に触れたいと思ったのは、DQ10大辞典を作ろうぜ!!様の兄弟姉妹のページにて、兄弟姉妹が数奇な運命を辿るキャラであると知ったからである。恐らくこんな動機で10に飛び込みに来た新人なんざいないだろうな……。
ダウンロードが終わって、いざキャラクターを作り始めた時、キャラクターの名前を決めることができずにその日のプレイを終了させてしまった。
筆者はドラクエの主人公にデフォルト名を付ける派なのだが、このゲームの主人公の「エックス」という名前は既に公式が「エックスくん」というキャラを生み出していたので、何となく付けたくなかったために詰んでしまったのだ。
翌日も名前を考え続け、ドラクエ10のTwitter(現X)公式アカウントがVer.6.5後期アップデートを告げる中、結局名前を決められずにその日も終わってしまった。
ウォークとは別の対人ゲーム仲間にもドラクエ10の既プレイ者の先人様がいて、「10始めようと思うんだけど主人公の名前が決まらないんだよねぇ」とボヤき、「このゲームの主人公につけてる名前じゃ駄目なん?」と返されたりもした。
「いやー、この子にはこの子の思い入れがあるし、同じ名前をつけるのはなぁー……」と渋っていたものの、いつまでもこれじゃ始まらんと思い結局その名前を採用した形となった。
こうして筆者の分身たるコウくんがこの世界に君臨したのである。
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たかが名前に悩みすぎやろ。 |
体験版でのプレイとなるので周りと意志疎通が取れないのだが、先述の先人様にも「やっとレーンの村に行ったよ!!」と報告ができて安心したのもつかの間、「よしレベリング行くぞ!」と連れ回された。
「いや今レベリングしてるよ! スライム100匹倒した! 今ドラキー100匹倒そうとしてる!」と答えたものの、「いやもっといい場所あるよ」という話になり、「コルット地方のこと何も知らんかったわ!」と返される。いや、知らないんかーい!
「それだけ散策してるならどこか変な場所なかった?」と聞かれ、「そういえば村の近くの洞窟の中のモンスターに追い掛け回されて酷い目にあった!」と答えると「よしリベンジに行こう!」と連行される事態に。
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コルット地方の浜辺の洞窟。中にいるのはガルバ、ゴルバ、アイスボンバーとブリザード。当時初心者の筆者は戦士で斧を担いでいたのだが(画像はその再現)、それを差し引いても生まれたてほやほやのウェディが行くべき場所ではない。 |
先人様が行くと、中のモンスターがどんどん逃げていく。自分が近づくとこれでもかと襲い掛かってきたのになんて腰抜け野郎なんだ!?と驚くが、「レベルを上げたらこうなるんだよ」と教わった。レーンの村を出たばかりの初心者はガルバにもゴルバにもダメージが通らないが、先人様の操作するキャラクターは軽く4桁ダメージを叩き出す。何だこのゲーム、ファイナルファンタジーか?
※筆者が4桁ダメージが出るゲームをそれしか知らないだけ。
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思い出巡りと称して久しぶりにここに来たが、筆者も既に「ガルゴルがこっちを見ながら逃げていく側」になっていた。当時こうして、先人様が壁に追いやったガルゴルを飽きるまで眺めていたので、ちょっと懐かしい気持ちになった。 |
ドロップした宝箱の前で「これ自分が取っちゃったら先人様が取れなくない?」と不安になってウロウロしていると、「全員取れるようになってるから取って大丈夫だよ」と手解きを受け、「あ、このゲームそんなギスギスはないのか、良かった」と安心に至る。
ひとまずLv20になるまでレベリングを行い、「これなら最初のボスとも安心して戦えるはずだよ。頑張ってね」と言われて解散。その後シナリオを進めて「黒き花婿倒せたよ!」と先人様に報告。そしてジュレットの町へ行き、鍛冶設備を見て「このゲームに鍛冶職人あるの!?」と驚いた。
他にも旅人バザーがあるのを見て「お金儲けの手段だ!」と目を輝かせたのは良かったが、体験版にはバザー出品不可の制限があることを知る。
「お金儲けの手段はほしいんだよな……よし、製品版を買おう!」とその場でVer.1〜Ver.6のオールインワンパッケージを購入。嬉々として旅人バザーに大きな貝殻、小さな貝殻、ウェナールシェルなどを最安値で並べて遊んでいた。
フィールド散策が楽しかったのと、隅から隅まで行けるところまでを行って、調べられるものは調べる主義だから相性は良かったのだろう。だから浜辺の洞窟のような高レベル向けのダンジョンに潜り込んではやられていたりもした訳なのだが。
※今でも時間があれば4垢キラマラを特定のマップに絞って20キャラ総出でやることがあるが、「キチガイだろ」とよく言われる。キラキラ拾うの楽しいよ。
やがて、「俺は10に移民するからよ!」と告げていたウォーク仲間もアストルティアに生まれ落ち、自分が先人様にそうしてもらったようにレベリングに赴いた訳だが、エルトナ大陸は強くて経験値が少ないモンスターと強すぎて倒せないモンスターばかりでびっくりした。
ひとまず倒せる強さの程よいモンスターを探して戦い、レベリング後は何とかカミハルムイまで送り届けた記憶がある。
今でこそ、「よーし、ワンパン魔剣士で今日も楽しちゃうぞー」などとやっているが、たまにあの無知の中で得た体験を思い出しては大切にしたくなる時もある。
ゆうかんスキルそっちのけで斧スキルを上げていたこととかね。「パッシブの方が大事だよ!?」と先人様にめちゃくちゃ驚かれたりした。
そういうなんか、初心者の頃の思い出語りをしているところないかな。今度探してみよう。
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